Hudsonの使い方⑨ 分散ビルド

今までは、Hudsonをインストールした端末上でビルドを実行しました。


例えば、ビルドの実行環境がWindowsからLinuxに変わったら・・・
Linux端末を用意してHudsonをインストールする必要があります。


ビルドの実行環境が変わる度に、
Hudsonをインストールするのってメンドクサイですよねヽ(`Д´)ノ


HudsonではMasterとSlaveに分けることで、分散ビルドを行う事ができます。
Hudsonが起動しているMaster端末からSlave端末に指示を出し、
Slave端末上でビルドを実行することができます。


この方法なら、Hudsonをインストールする端末は1台なので管理が楽です^^
ビルド実行環境が変わったとしても、Slave端末を追加すればいいのです。


Hudson作者の川口さんの記事を参考に設定しました。
細かな設定はこちらを参考にしてください。

分散ビルドを行うためにノードを作成します

Hudsonの管理→ノードの管理をクリック(赤枠の部分です)

新規ノード作成をクリック(赤枠の部分です)

ここでは、Ubuntu8.04とWindowsXPのノードを登録しました。

Ubuntu8.04ノードの設定

Linux環境ではツールパスが異なるので設定を変更します(赤枠の部分です)

WindowsXPノードの設定

Master端末と同じ設定であればツールパスを変更する必要はありません。

Slave端末からMaster端末に接続します

Ubuntu8.04、WindowsXPノードをクリックして接続情報を表示します

Ubuntu8.04ノードの接続情報と接続方法

 Slave端末側からコマンドライン実行(root権限)で接続します(赤枠の部分です)
 自動接続するようにシェルを組み込んでおくと便利です。

WindowsXPノードの接続情報と接続方法

 Slave端末側からMaster端末のHudsonページをブラウザで表示します。
 「Launch」ボタンをクリックして接続します(赤枠の部分です)



 接続アプリケーションが起動されるので、
 アプリケーションのメニューからWindowsサービスを登録します。
 (次回から自動接続します)

ジョブの設定を変更してビルドします

 ジョブの設定にノード選択項目が追加されています。
 Master端末からSlave端末(Ubuntu8.04、WindowsXP)に変更すると、
 Slave端末上でビルドが実行されます。