品質管理
プロジェクトマネージャ試験の参考書から学んだことをつらつらと書いていきます。
- 品質不良の早期発見
品質の評価基準を元に管理する。
定量的に管理し、許容範囲(管理上限と下限)を超えるものに対して、
状況確認を行うと共に、なぜ、そのような数値になったかの原因分析を行う。
次に原因に応じた、最適な対策を行う。
- 品質不良の原因と予防的対策
問題点 | 根本的な原因 | 予防的対策 |
---|---|---|
機能性不良 | ・要員のヒアリング能力の欠如 ・顧客の説明能力不足 |
・類似システムと比較して評価 ・パッケージのデモ、プロトタイプなどイメージしやすい形で確認 |
信頼性不良 | ・ハードウェアの影響 ・運用面の考慮不足 ・障害対応への配慮不足 ・不具合 |
・新製品や新技術よりも、熟練した製品、技術を採用 ・障害対応を含む運用面を考慮して設計 ・運用設計書を作成 ・レビューやテスト期間を十分に確保したスケジュールを策定 |
使用性不良 | ・顧客確認時の配慮不足 | ・パッケージのデモ、プロトタイプなどイメージしやすい形で確認 ・既存システムの操作性を考慮(画面レイアウト、入力方法の統一など) ・誤操作の排除(システムによる自動化など) |
効率性不良 | ・設計ミス ・負荷テストの不足 |
・事前に性能指標および負荷テスト計画を策定 |
保守性不良 | ・開発標準がない ・標準化を意識していない |
・開発標準の作成 ・共通部分のモジュール化 |
- 品質不良の事後対策
問題点 | 根本的な原因 | 事後対策 |
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・品質目標値の未達 (品質要件が満たされていない) ・不具合の増加 (予定よりも不具合が多く、レビュー、テスト工程の進捗が遅れている |
・特定の要員に問題がある(スキル、経験不足) ・設計ミス ・プログラムミス ・前工程でのテスト不足 |
・要員の交代 ・経験者によるサポート ・前工程に戻って改善 |