EVM③
プロジェクトマネージャ試験の参考書から学んだことをつらつらと書いていきます。
EVMを使って、プロジェクト完了時の予測を立てる事ができる。
- BAC(Budget At Completion:完成時総予算)
PVの合計値である。
- EAC(Estimate At Completion:完成時総コスト見積り)
現時点までの実コスト(AC)に残作業のコスト見積りを加えて求める。
EAC = AC + ( BAC - EV ) / CPI
- VAC(Variance At Completion:完了時差異)
正の値なら予算オーバーで、負の値なら予算内である。
VAC = EAC - BAC
EACが増加傾向であったり、BAC超えている場合は問題である。
例として、以下の状況の場合は、
AC:1200時間
BAC:6120時間
EV:1160時間
EAC = 1200 + ( 6120 - 1160 ) / ( 1160 / 1200 ) = 6331 となる。
※CPI = EV / AC
VAC = 6331 - 6120 = 211時間の超過時間が発生している。
この場合、CPI = 0.96であり、計画よりも作業コストがかかっている状況である。
仮に、問題の原因を追求し、改善した場合は、
通常のペースに戻るはずなので、CPI = 1(通常値)とすると、
EAC = 1200 + ( 6120 - 1160 ) / 1 = 6160 となる。
VAC = 6160 - 6120 = 40 であるから、
改善した場合でも、計画より40時間遅れる事になる。