見積り技法②

プロジェクトマネージャ試験の参考書から学んだことをつらつらと書いていきます。

ソフトウェアの機能(外部仕様)に着目した見積もり技法である。


外部仕様は5つに分類される。

  • 外部入力
  • 外部出力
  • 内部論理ファイル
  • 外部インタフェースファイル
  • 外部照会


外部仕様を難易度別に分類し、
下記の計算式で、ファンクション数、FP数を求める。


 ファンクション数=難易度別の標準ファンクション数×外部仕様数
 FP数=ファンクション数×(補正係数×0.01+0.65)


補正係数とは、システムの特性に応じた難易度を数値化したものである。
例えば、下記のようにプログラムの構造が複雑になる場合に、
補正係数を加算し、FP数を大きく見積もる。

  • 複数のシステムで分散処理が必要となる
  • 応答性能に強い制約がある
  • エンドユーザの操作性に強い制約がある
  • オンライン稼働中にも、データベースのバックアップが必要となる
  • 開発拠点が複数あり、相互連携が必要となる


下記の計算式で総開発規模を算出する。


 総開発工数(人月)=FP数÷開発生産性(FP数/人月)


例えば、A機能のFP数が3000で、SQLの開発生産性が100の場合、
A機能をSQLで実装するには、3000÷100=30人月かかることになる。