工数と開発期間の関係

たまには、プロジェクトマネジメントの話題も書いてみたいと思います。


ソフトウェア開発201の鉄則


ソフトウェア開発201の鉄則の原理148「不可能なことはするな」によると、
完成したプロジェクトの99%は次の式に従っているとのことです。



この式では、Tが開発期間(要求仕様作成時から製品納入まで)で、PMが所要人月になります。
気をつけなければいけないのは、左辺と右辺をつなぐのは、等号(=)ではなく、不等号(>)だということです。
あくまでも、右辺の計算結果より開発期間(T)は長くなければいけません。

「あるSEのつぶやき」さんより
工数(人月) 計算式 開発期間(要求仕様作成時から製品納入まで)
1 2.15 * (1^(1 / 3)) 2.15
5 2.15 * (5^(1 / 3)) 3.67644829
10 2.15 * (10^(1 / 3)) 4.63203458
30 2.15 * (30^(1 / 3)) 6.68054989
60 2.15 * (60^(1 / 3)) 8.41696543
100 2.15 * (100^(1 / 3)) 9.97941599


工数は2倍になったとしても期間は2倍にはならないのですね。
PJメンバ増員によって期間を短縮できるという事だと思います。


とはいえ、増員すれば期間をどこまでも短縮できる訳ではないですね。
100人月の仕事があってPJメンバを100人アサインすれば1ヶ月でできる・・・訳がない(;´Д`)
増員による期間短縮にも限界値があるということだと思います。


この計算式はPJ統計値から算出された計算式だと思いますので、
計算式自体に根拠はないと思いますが、算出される開発期間はひとつの目安になりそうです。


開発計画を立てた時にこの目安と照らし合わせてみるのもいいですね。
くれぐれも無謀な開発計画は立てないように気を付けたいものです・・・